さて、前ページの質問に対して回答頂き、その採点と解説とを見て行きましょう。
テスト&採点
以下の質問で、自分にあてはまる答に○をつけてください。
- この6カ月の間に、ふだんより多くのミスを犯した。
→ a.はい b.いいえ - 休みの日はめったに病気をしないが、職場ではストレスによる不調をよく感じる。
→ a.はい b.いいえ - 仕事関係で、思いがけないことが起こるとは考えられない。
→ a.はい b.いいえ - この1年で仕事を楽にする新しいスキルを、少なくとも5つは身につけた。
→ a.はい b.いいえ - 友だちといるとき、自分の仕事の話はほとんどしない。
→ a.はい b.いいえ - 同じ業種の人と話すのは、たいていの場合、苦痛に感じる。
→ a.はい b.いいえ - 仕事の内容に見合った給料を貰っているとは思えないが、仕事があるという安心感が嬉しい。
→ a.はい b.いいえ - 新人が話しかけてきたとき、自分の仕事について良いことを言わない。
→ a.はい b.いいえ - 自分が仕事をしている業界の新しい発見や手続きに関する資料を殆ど、あるいは全く読まない。
→ a.はい b.いいえ - 自分の仕事を進歩させるための新しいアイデアを、めったに知ろうとしない。
→ a.はい b.いいえ
上記の設問に対し、4は「いいえ」、他は「はい」を1点として合計して下さい。
- 0〜4点:あなたのスキルと興味は、今の仕事とよく合っていて、ほぼ満足できています。この仕事で成功するチャンスがおおいにあるでしょう。
- 5〜7点:あなたと仕事との相性は平均的です。しかしおそらく向上の余地があるでしょう。上に行くために、あなたは新しいスキルを身につけようと最大限の努力をしているだろうか?をよく考えてみましょう。
- 8点以上:おそらく、あなたと今の仕事とは合っていないと思われます。転職を考えた方うが良いかもしれません。あなたは自分が仕事に何を求めているか、よく考えたことがあるでしょうか? まず職業アドバイザーに話をしてみると良いでしょう。
解説
ユーモアセンスが有名だった教皇ヨハネ23世が、バチカンではどのくらいの人が働いているのか尋ねられた時、こう答えたそうです。
「だいたい半分くらいかな」
たしかに聖都のような神聖なる場所でも、細かい調査を行えば、かなりの数の人が仕事に不満を持っているためにあまり働いていないことがわかるでしょう。
もしあなたの仕事の成績が下がっていたり、仕事に熱意を持てず集中できなかったり、仕事中、眠りそうだったり(あるいは本当に眠っていたり)したら、それは職場ブルーに陥っている可能性があります。仕事を選ぶときの判断が甘いと、あとで苦しむ原因になりやすいのです。『Practical Guide for Making Decisions(意思決定の実践的ガイド)』の著者デイヴィッド・ホイーラーとアーヴィング・ジャニスとは、大半の人は無計画に次々仕事を変えていると述べています。その仕事のよいところと悪いところを検討したり、それが仕事で自分の目指すものの助けとなるか考えたりせず、報酬につられて新しいポストを受け入れてしまうことが多い、と説明しています。
さらにイエール大学の研究で、職業の選択を間違えると、ストレスや不調の原因となり、家庭崩壊を招きかねないことがわかりました。その職場で働き続けなければならないことを恨んだり、能力レベルに合わない仕事に怒りを感じたり、といった不満はすぐに家庭生活に影響を及ぼします。また、その流れが逆のこともあります。例えば、不幸な家庭生活が、職場での問題として表れるのです。
そのため仕事に不安を感じたり、退屈している時は、生活のあらゆる側面を探ってみたほうがよいでしょう。もっと自分に合っている仕事を見つけ、仕事を楽しめるようになれば、能率も上がるうえに、心身ともに健康で長く生きられる可能性も高いという調査結果が出ています。
どうでしたか?
ご自分だけでなく、ご家族やご友人とともにテストを楽しみ結果を比べてみると面白いかもしれません。
今回の記事は、あなたと仕事との相性を調べるテストについて「あなたは、はたして転職を考えるべきでしょうか?」と題して書きました。心身ともに健康であるためには、仕事とあなた自身との相性はとても大切なファクターです。そうしたことから、仕事に就く時はその仕事を様々な角度から熟慮するのはとても大切なことなのです。
また次のテストでお会いしましょう。
今回の記事はここまでです。
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