あなたは、聞き上手か?(後)

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さて、前ページの質問に対して回答頂き、その採点と解説とを見て行きましょう。

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2.テスト&採点

 

それでは、以下の質問に、自分に当てはまる答に○をつけてください。

  1. 友達が何人かを考えている時、最初に相談される。
    → a.はい b.いいえ
  2. 他人の悩みを聞かされるのはかまわない。
    → a.はい b.いいえ
  3. 人が集まる場所では、どこかにもっといい相手がいるような気がして、次々と話し相手を変える。
    → a.はい b.いいえ
  4. すぐに本題に入らない人と話していると、イライラしてくる。
    → a.はい b.いいえ
  5. 他の人が始めた話やジョークのオチを、よくネタバレさせてしまう。
    → a.はい b.いいえ
  6. 人に話しかけられている時、次に自分が何を言おうかを考えている。
    → a.はい b.いいえ
  7. ほとんどの人の話は退屈極まりない。
    → a.はい b.いいえ
  8. 相手が誰でも、自分の方が多く話す。
    → a.はい b.いいえ
  9. 自分に話している人は、同じことを1回か2回繰り返す。
    → a.はい b.いいえ
  10. 人の話を聞くより自分で話したい。
    → a.はい b.いいえ

 

上記の設問に対し、1.と2.とは「a.はい」、その他は「b.いいえ」を1点として、その合計点数を求めて下さい。

  • 8点以上:あなたは標準以上の聞き上手です。何か話し合いが必要な問題があるとき頼りにされます。社交的な集まりの場では人気者になりそうなタイプでしょう。
  • 5〜7点:あなたの人の話を聞くスキルは標準的です。大多数の人と同じように、人の話をよく聞いていることもあれば、ぼんやりしてしまうこともあります。常に向上の余地があることを頭にとどめておきましょう。
  • 0〜4点:あなたは、ハッキリ申し上げて、聞き上手とは言えません。相手の話に合わせるより、聞いていない方が多いのではありませんか? 次の「解説」を読み、人の話に耳を傾けるスキルを磨くヒントを探してみましょう。

 

3.解説

 

訓練を受けたカウンセラーは、どうして人とうまく話せるのでしょうか? 他人の成長を助けるプロフェッショナルは、どんな点に長けているのでしょうか?

前述のトマス・ゴードン博士は、その秘訣を<アクティブ・リスニング>というテクニックにあると主張しています。博士はこのテクニックを、子どもから無視されがちな親に教え、更にそれが、職場や社交の場の大人同士の間でも、同じように使える事に気づきました。

既に10万人以上の親に指導されているゴードン博士のテクニックは、カール・ロジャース博士の研究に基づいたものです。ロジャース博士はクライアント中心セラピーの創始者であり、アクティブ・リスニングは他人とのよい関係の基本である、と提唱したのです。

 

これは「共感」を育むことを何より重視しているもので、アクティブ・リスニングは話し手の知覚世界に入り、その人の視点から違和感なく物事を見られるようにすることです。そのためには、表に出ている感情の根底にあるものには注意を払わなくてはならないのです。

 

例えば、幼い子がしょんぼりとして

子供:「今日、彩ちゃんはうちに遊びに来てくれないのかなぁ…」

と言ったとしましょう。それに対し、

母親:「彩ちゃんは、今日はピアノのおけいこに行かなくてはいけないから、来られないのよ」

と答えるには、良い対応とは言えません。それは、その幼い子の心の根底にある感情に目を向けていないからです。幼い子は、彩ちゃんという友達がこないからつまらないなぁ…と思っているので、そえに対して来られない理由を言っても解決にはならないんですね。

アクティブ・リスニングにのテクニックを使えば、次のような答え方が出来ます。

母親:「がっがりするのは解るけど、彩ちゃんは今日は来られないの。でも、元気出して! 明日どんな楽しい事をして彩ちゃんと遊ぶか考えましょう!」

 

アクティブ・リスニングで、その人の悩みの核心に触れる事ができ、相手の話をあなたが理解していると示すことが出来ます。確かに、心の根底にどんな感情があるか…を正確に察するには時間は掛かりますが、きっと最後には良い結果がもたらされるでしょう。

 

聞き上手になるためには、次の3つのステップでトレーニングしてみましょう。

  1. もっと聞き上手になる!と心に決めましょう。
  2. 聞き上手がテーマの本を読み、アクティブ・リスニングのようなテクニックの練習をしましょう。
  3. 今回の記事のテストを見直し、自分に欠けているものを突き止めましょう。それにより、よりよいコミュニケーションのノウハウを身につける事が出来るでしょう。

以下に、前編でも紹介したトマス・ゴードン博士の著書への紹介のリンクを貼り付けておきますね。ご興味のある方はご覧下さい。


親業―子どもの考える力をのばす親子関係のつくり方

 

どうでしたか?

ご自分だけでなく、ご家族やご友人とともにテストを楽しみ結果を比べてみると面白いかもしれません。

今回の記事はここまでです。

また次のテストでお会いしましょう。

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