さて、前ページの質問に対して回答頂き、その採点と解説とを見て行きましょう。
広告
2.テスト&採点
それでは、以下の質問で自分に最もあてはまると思う答に○をつけて下さい。
- 嫉妬深い、執着心、頑固など、人間の弱さと感じられる性格を
a.見せないようにする。それを知ったときの他人の反応が怖い。
b.ほのめかす程度で、すべてをさらけ出さない。
c.かなりのところまで打ち明ける。
d.すべて打ち明ける。自分の感情を隠すことに意味はない。 - ある種の人たち(自分と違う宗教、人種、社会的な背景)へのいらだちや偏見を
a.見せないようにする。それを知ったときの他人の反応が怖い。
b.ほのめかす程度で、すべてをさらけ出さない。
c.かなりのところまで打ち明ける。
d.すべて打ち明ける。自分の感情を隠すことに意味はない。 - セックスやパートナーについてのことを含め、恋愛関係の細かいことを
a.見せないようにする。それを知ったときの他人の反応が怖い。
b.ほのめかす程度で、すべてをさらけ出さない。
c.かなりのところまで打ち明ける。
d.すべて打ち明ける。 - 自分がしたことで、恥じていたり罪悪感を持っていたりすること。たとえば人をだます、嘘をつく、万引きといった行為について
a.見せないようにする。それを知ったときの他人の反応が怖い。
b.ほのめかす程度で、すべてをさらけ出さない。
c.かなりのところまで打ち明ける。
d.すべて打ち明ける。過去は隠さない。 - たとえば長い行列、電話セールス、応対の悪いウェイターなど、大して重要ではないが、どうしても我慢できないことについて
a.見せないようにする。それを知ったときの他人の反応が怖い。
b.ほのめかす程度で、すべてをさらけ出さない。
c.かなりのところまで打ち明ける。
d.すべて打ち明ける。自分の感情を隠すことに意味はない。 - 自分の容姿やセックスアピールについてどう思っているかを
a.見せないようにする。それを知ったときの他人の反応が怖い。
b.ほのめかす程度で、すべてをさらけ出さない。
c.かなりのところまで打ち明ける。
d.すべて打ち明ける。 - 怖がる根拠がないとわかっていても、とても怖いと思っていることについて
a.見せないようにする。それを知ったときの他人の反応が怖い。
b.ほのめかす程度で、すべてをさらけ出さない。
c.かなりのところまで打ち明ける。
d.すべて打ち明ける。 - 自分の業績、得意なこと、ほめられたことについて
a.見せないようにする。それを知ったときの他人の反応が怖い。
b.ほのめかす程度で、すべてをさらけ出さない。
c.かなりのところまで打ち明ける。
d.すべて打ち明ける。 - たとえば飲酒、ギャンブル、セックス、あるいは怒りなど、放っておいたら暴走しそうな衝動について
a.見せないようにする。それを知ったときの他人の反応が怖い。
b.ほのめかす程度で、すべてをさらけ出さない。
c.かなりのところまで打ち明ける。
d.すべて打ち明ける。 - 自分にとって弱点になっていると思う性質、たとえば会話術の乏しさ、自信のなさなどについて
a.見せないようにする。それを知ったときの他人の反応が怖い。
b.ほのめかす程度で、すべてをさらけ出さない。
c.かなりのところまで打ち明ける。
d.すべて打ち明ける。
上記の設問に対し、aは1点、bは2点、cは3点、dは4点として、その合計点数を求めて下さい。
- 10〜17点:あなたは自分をさらけ出さないタイプです。これまで人と築いた関係に満足しているかもしれませんが、自分の感情をもっと分かち合う方が、恩恵を受ける可能性が高いと思われます。気持ちをさらけ出すことで、あなたのアイデアや目標について、他人が意見を伝えることもできます。まず小さなことから打ち明け、これまでの流儀を変える一歩を踏み出してみましょう。自分の目標を話すことから始めるのが一番簡単かもしれません。
- 18〜28点:あなたは自分をさらけ出すことについては平均的なレベルです。自分だけの自己と外から見た自己とが、よいバランスを保っています。
- 29~40点:あなたはとてもオープンなタイプです。しかし、誰かれかまわず自分をさらけ出すのは、不安、罪悪感、他人から受け入れられたいという気持ちが強すぎるのかもしれない。もし相手が居心地悪そうにしていたら、聞き手の望む以上、あるいは対処できる範囲を越えて語っているということです。時には空気を読むことも必要なのかもしれませんよ。
3.解説
フロリダ大学のシドニー・ジュラード博士の研究で、自分をさらけ出すことは、人をまとめるときに不可欠であるというだけでなく、聞き手も素直に自分をさらけ出そうという気にさせることがわかっています。こうしてお互いへの信頼が生まれるのです。しかしクライアントにすべてを話すようにすすめる精神分析の場で、すべてをあらわにするのは抵抗があるのも事実です。非フロイト派の研究では、セラピストが黙っていることが妨げとなっていることが示されています。
カリフォルニア州サンタ・アナの自己実現研究所を設立したエヴェレット・ショストロム博士は、セラピストが自分をさらけ出すことでお互いを直視し、患者の治療が速く進むと延べています。
自分をさらけ出しすぎても、逆に閉じこもっても、特にいいことはありません。どの人なら信頼できるか、信頼するべきでないか判断するには、健全な社会的感覚が必要です。しかし私たちは、ある程度までは自分をさらけ出さないと、他人と有意義な関係を築くことは出来ません。特に身近にいる人と気持ちが離れないようにするためにも、それが必要です。
どうでしたか?
ご自分だけでなく、ご家族やご友人とともにテストを楽しみ結果を比べてみると面白いかもしれません。
今回の記事はここまでです。
また次のテストでお会いしましょう。
広告
コメント