さて、前ページの質問に対して回答頂き、その採点と解説とを見て行きましょう。
2.テスト&採点
それでは、以下の質問で、自分に最も多てはまるものに◯をつけてください。
- 列に並んでまた無くてはならないと、イライラしてくる。 → a.めったにない b.ときどきある c.よくある
- とにかく一所懸命ものごとに取り組み、一番になろうとする。 → a.めったにない b.ときどきある c.よくある
- 何かのせいで車を停めなくてはならなくなると腹が立つ。 → a.めったにない b.ときどきある c.よくある
- 欲しいものを何とか手に入れようとする。 → a.めったにない b.ときどきある c.よくある
- 怒っているときドアを荒っぽく閉めたり、物を壊したりする。 → a.めったにない b.ときどきある c.よくある
- 他人が仕事をまじめにやらないとイライラする。 → a.めったにない b.ときどきある c.よくある
- 腹を立てているとき、運転中や買い物中、あるいは職場で他人に八つ当たりする。 → a.めったにない b.ときどきある c.よくある
- やろうと思っていたことができないと怒りを感じる。 → a.めったにない b.ときどきある c.よくある
- 怒っているとき、車のスピードを上げたり、食べるのや歩くのが速くなったりする。 → a.めったにない b.ときどきある c.よくある
- 自分を怒らせた人を簡単に許せない。 → a.めったにない b.ときどきある c.よくある
上記の設問に対し、aは1点、bは2点、cは3点として合計して下さい。
合計点数が高いほど、緊張しながら生活を送っている、と言えましょう。
結果はどうだったでしょうか?
- 10〜15点:おおらかで、気持ちが落ち着いています。
- 16〜23点:日常生活の変化に対する反応レベルは、標準の範囲内にあります。
- 24〜30点:強いプレッシャーを感じていて、過剰に反応しやすい状態です。肩の力を抜いてリラックスし、人生を見直してみる時期かもしれませんよ。
3.解説
このテストの質問で描かれているのは、必要以上に過剰な反応をしている場面です。
健康な人は自然に心理的なバランスを取りながら生活しています。そして、健康である場合は、ある出来事に対して、相応の努力とエネルギーをそそぎます。
しかしそのパランスがうまく取れない人もいます。たとえば
- ドアのチャイムが鳴るたびに、焦って玄関にとんでいく人。
- むせるほどがつがつと食事をする人。
- 机をバンバン叩き、或いはエレベーターのボタンを連打する人。
- ちょっとしたことで、「ムカつく〜っ」と口に出してしまう人。
これらはすべて過剰な行動であり、心理学的には神経症と判断されるそうです。
とはいっても、ピリピリすることは誰にでもあることで、そのような行動をとる人が必ずしも環境に適応できていないというわけではありません。
しかし、緊張度の高い人は、無意識のうちにストレスの高い環境を選んでいるということがあります。そのような、いわゆる「アドレナリン・ジャンキー」は、他の人たちより中にたまったものを多く吐き出そうとする傾向があります。
敢えて言うならば、彼らは常に何かに追いかけられていないと、生きている気がしない…のです。
ハーパード大学の研究では、緊張度の高い人は自分を駆り立てて、何事についても主導権を握ろうとするそうです。そして、彼らは論争好きで、競争心が強く、他人から軽視されることに過剰に反応します(テスト2,4,8)。また他人に責任をなすりつけることもあります(1,5,7,9)。
フゥッとゆっくりと息を吐き、「リラックス」「リラックス」と口に出してみる…お気に入りのハーブティを頂いてみる…好きな音楽をゆったりと聴いてみる…そんな風に時間を過ごしてみることも大切かもしれませんね。
どうでしたか?
ご自分だけでなく、ご家族やご友人とともにテストを楽しみ結果を比べてみると面白いかもしれません。
今回の記事はここまでです。
また次のテストでお会いしましょう。
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