さて、前ページの質問に対して回答頂き、その採点と解説とを見て行きましょう。
テスト&採点
以下の質問に、自分にあてはまる答に○をつけてください。
格好を付けず、見栄を張らずに正直に!
- 以下の質問に対し、自分にあてはまる答に○をつけてください。
格好を付けず、見栄を張らずに正直に!- それほど親しくない知り合いが、あなたの仕事や住んでいる場所などを忘れる。
→ a.よくある b.ときどきある c.ほとんどない - 趣味や信念、服装などについてからかわれる。
→ a.よくある b.ときどきある c.ほとんどない - 知り合いが、近くにいる人に紹介してくれない。
→ a.よくある b.ときどきある c.ほとんどない - 販売員やウェイターに気づかれない。あるいは最後に対応される。
→ a.よくある b.ときどきある c.ほとんどない - 人が集まるところで、初対面の人が自己紹介のあと、他の人の名前は忘れないのに、あなたの名前を忘れる。
→ a.よくある b.ときどきある c.ほとんどない - 集団で会話しているとき、意見やアイデアを求められない。
→ a.よくある b.ときどきある c.ほとんどない - 話をしているとき他人が横から口を挟んできて、あなたの意見より重要なことを話しているような態度をとる。
→ a.よくある b.ときどきある c.ほとんどない - 人前で一緒にいる人があなたの行動を注意する。たとえばドアを支えて、テーブルマナーに気をつけて、声を小さくして、など。
→ a.よくある b.ときどきある c.ほとんどない - 人が何かを説明するとき、まるであなたが何も知らないかのように、簡単な言葉を使う。
→ a.よくある b.ときどきある c.ほとんどない - 時と場合にそぐわない話題を出して、たしなめられる。
→ a.よくある b.ときどきある c.ほとんどない
- それほど親しくない知り合いが、あなたの仕事や住んでいる場所などを忘れる。
上記の設問に対し、aを1点、bを2点、cを3点としてその合計点数を求めて下さい。
あなたの社会的な印象がどのくらい強いか?が点数で示されています。ただし、これは本当のあ
なたではなく、あくまで他人から見た時のあなたのイメージです。
- 25〜30点:他人から見てあなたは、とても強烈な印象を残しています。あなたに会った人は、あなたの人生の重要な事柄を覚えています。また、グループの中心となることが多く、人はあなたの意見やアイデアに熱心に耳を傾けるでしょう。カリスマ的魅力をそなえた人気者であることが多いタイプです。
- 17〜24点:他人から見てあなたは平均的な印象でしょう。人に受け入れられやすく、グループにもすんなり溶け込めますが、強烈な第一印象を残すタイプではありません。そして、このタイプの方は攻撃的な行動や、反社会的なことはめったにしません。ほとんどの人がこの得点範囲に入るはずです。
- 10〜16点:あなたは、自分の社会的印象を変える努力が必要だと思われます。信頼のおける友だちとこのテストの答を検討し、社会的な印象を本当のあなた自身に近付けるためには、どのように行動を変えたらいいのか率直な意見を求めるのも良いでしょう。社会的なイメージを向上させることは誰にでも可能なことなので、たとえ、あなたの得点がこの範囲に入っていても悲観することはありません。
解説
スコットランドの詩人ロバート・バーンズは、
他人が見るように自分を見ることはできない
とその著作に書いています。なぜでしょうか? それは、多くの場合、 自分の頭の中にあるセルフイメージを壊したくないから、と考えられています。
一人の人間のイメージには以下の3つがあります。
- セルフイメージ(自分が自分をどう見ているか)
- プロジェクテッドイメージ(自分が他人にこう見せたいというイメージ)
- ソーシャルイメージ(他人からどう見えているか)
今回のテストでとりあげているのは、言うまでもなくソーシャルイメージです。
カリフォルニア州ラホーヤに人間研究所を設立したカール・ロジャース博士は、この3つのイメージが一致している人ほど、精神的に安定していることを明らかにしました。しかし、この3つがぴったり一致することはほとんどありません。1つか2つの性質しか表に出ていないと、視野の狭い人は歪んだイメージを抱いてしまう可能性があるでしょう。また、人種、国籍、宗教といった性質ばかりに目を向ける人の場合、その人のステレオタイプ的な見方でイメージが偏ってしまうこともあります。1つか2つの目立つ性質を、その人全体にあてはめることを“ハロー効果”と呼び、それによってよい印象、あるいは悪い印象となってしまうことがあります。
会った相手の印象が薄いとき、人はそれを間接的な方法で示します。たとえば、その名前を間違える、無視する、あるいは子どもや無力な人間のように扱うといった態度になるのです。その人の意見を聞こうとせず、見下しているような話し方をしたり、そもそも存在に気づかなかったり、支配しようとしたりします。
私たちの行動や話に、他人はだいたい決まった反応を示すことが多く、たとえば、自分が緊張していて、威圧的でない態度をとれば、そのような人物として扱われます。敵意を示せば、相手に攻撃されやすくなります。逆に自信のある態度をとれば、敬意を払ってもらえるでしょう。
このような事実を認めたくないと思っても、ソーシャルイメージはその人の成功を予測するうえで重要な要素である、といえましょう。
どうでしたか?
ご自分だけでなく、ご家族やご友人とともにテストを楽しみ結果を比べてみると面白いかもしれません。
今回の記事は、あなたが他人から見たときのソーシャルイメージを調べるテストについて「あなたは印象的な人物でしょうか?」と題して書きました。他人から見られている自分を知り、あなたの良い部分を適切に分かって貰える様にする、というのは実は大切なことだと思います。
また次のテストでお会いしましょう。
今回の記事はここまでです。