さて、前ページの質問に対して回答頂き、その採点と解説とを見て行きましょう。
テスト&採点
以下の質問に、自分にあてはまる答を選んでください。
以下の質問に、自分にあてはまる答に○をつけてください。
格好を付けず、見栄を張らずに正直に!
- 人と会っている時、相手の目に日光が当たらない様に場所を移動する。
→ a.はい b.いいえ - ウェイターがテーブルを片付けている時、手が届かない所にある皿等を取って渡す。
→ a.はい b.いいえ - 道端で知り合いにばったり会って話している時、サングラスを外す。
→ a.はい b.いいえ - 家で新聞を読んだ後、きちんと元に戻してたたむ。
→ a.はい b.いいえ - フルーツを大皿から取る時、傷みそうなものから取る。
→ a.はい b.いいえ - レストランを出ようとする時、椅子をきちんと入れる。
→ a.はい b.いいえ - 歯医者に行く前、歯をよく磨く。
→ a.はい b.いいえ - 最後に残ったオードブルに手を出すのをためらう。
→ a.はい b.いいえ - 小さな物を買った時、店員の包む手間が省けるよう、そのまま持ち帰る。
→ a.はい b.いいえ - 精算カウンターで、レジ係に価格やバーコードが見える様に物を置く。
→ a.はい b.いいえ - 電話をかけ間違えた時、何も言わずに切ることが多い。
→ a.はい b.いいえ
上記の設問に対し、11は「いいえ」、他は「はい」を1点としてその合計点数を求めて下さい。
- 7点以上: あなたは、いつも他人を助けようという意思を持ち、必要としている人に手を貸すのを厭わない性格です。
- 4~6点:平均的な得点です。あなたは、助けを求められればアクションしますが、常に人に手を貸そうとしているわけではありません。
- 0~3点:あなたは困っている人を助けようとすることに対して関心が薄い様です。人が困っているということに気づかないのかもしれません。周囲の人をもう少し注意して見てみましょう。
解説
人に親切にすることを、心理学では“社会的コンプライアンス”と呼びます。
困った人を助けるかどうかは、どういう頼まれ方をするか?で変わってきます。何を求めているのかが率直で、しかも説得力のある理由があると、耳を傾けてもらいやすいのです。ここに単純な公式が成り立ちます。
<頼み方>+<理由>
を足した和が大きいほど、応じてもらえる確率が高くなるのです。
たとえば、スーパーマーケットで、レジの列の前に入れてほしいと頼む時、子どもの具合が悪くなったので家に早く帰りたいと言ったほうが、よい反応が返ってくることが多いはずです。
さらにコンプライアンスは連鎖反応を起こすこともわかっています。ニューヨークのパーチェスにあるマンハッタンヴィル・カレッジの研究者たちが、デパートで買い物をしている人を調査したところ、頼む時に、たとえば優しげに微笑むなど、ちょっとしたおまけをつけるだけで、店員は親切になることがわかりました。
困っている人にどう対応するかは、幼いころにロールモデルである大人から学ぶことが大切です。また、ワシントンDCの米国国立精神保健研究所の研究では、生後1年の赤ん坊でさえも、泣いている人や苦しんでいる人をなぐさめようとするというレポートもあります。すなわち、人間は思いやりの心を生まれながらにして持っているのです。
他人のことをもっと気をつけてよく見て、人間関係の潤滑油である親切を実行しようと心がけることで、思いやりのレベルを上げることができるのではないでしょうか。
どうでしたか?
ご自分だけでなく、ご家族やご友人とともにテストを楽しみ結果を比べてみると面白いかもしれません。
今回は、あなたはどのくらい 人を思いやることができるか?を調べる記事でした。
また次のテストでお会いしましょう。
今回の記事はここまでです。