さて、前ページの質問に対して回答頂き、その採点と解説とを見て行きましょう。
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2.テスト&採点
それでは、以下の質問に、正しいと思う答、自分の意見に近い答に○を付けて下さい。
- 子供には、悪いことをしたときどんな罰を与えるか、事前に知らせておいたほうが良い。
→ a.はい b.いいえ - 自分の子供に対する気持ちは、どんな行動をしたかで、その時々によって変わる。
→ a.はい b.いいえ - セックス・たばこ・アルコールなどといった「きわどい」話をしている時、子供に質問されるときまりが悪い。
→ a.はい b.いいえ - 定期的にそれぞれの子供と一対一で話す時間を取っている。
→ a.はい b.いいえ - 素直な感情を表すことは健全なので、兄弟や友達の前で誉めたり叱ったりできる。
→ a.はい b.いいえ - 時々失敗して苦しむことはあったとしても、子供にはできるだけ早く独立心を植え付けるべきだ。
→ a.はい b.いいえ - ケンカになるのがいやなので、論争になりそうな話題について子供と話すことは殆どない。
→ a.はい b.いいえ - 自分は子供の気持ちがよく解る、友達のような親だと子供に伝えている。
→ a.はい b.いいえ - 子供は親の判断を疑ってはいけない。
→ a.はい b.いいえ - 基本的に殆どの子供が親に対して、今より自由を与えて欲しいと思っている。
→ a.はい b.いいえ - あまりに早い時期から良い成績をとる事を求めると、子供は不安になる。
→ a.はい b.いいえ - 扱いにくい子には、より厳しいしつけが必要である。
→ a.はい b.いいえ
上記の設問に対し、4は「はい」、他は「いいえ」を1点として、その合計点数を求めて下さい。
- 10点以上:あなたは賢明な親としての知恵があり、子育てもうまく行きやすいでしょう。
- 5〜9点:あなたは平均的な親です。しかし、ここで満足して立ち止まることなく、子供の健全な発達を支える新しい方法を探し続けましょう。
- 0〜4点:あなたが愛情溢れる親であることは疑いありませんが、まだまだ学ぶべき事があります。解説を読んで、親として尊敬できる人と話し合ってみると良いでしょう。また、親としての役割をもっと理解し、子供の成長を助け、良好な関係を築く方法を見つけるために、何かの親のコミュニティに入ることを考えてみるのも一案です。
3.解説
では、個々の質問について考えてみましょう。
- 子供が実際に悪いことをしていないのに、頭ごなしに命令するのはやめた方が良いでしょう。どのような行動をしたらいけないかを教える時に、脅かすようなことは言わないようにしましょう。
- 手に負えない子供に腹を立てている時、愛情を感じるのは困難でしょう。しかし、悪いことは悪いと教えると同時に、子供を愛していることを言外に伝えることも、親として非常に重要な責務の一つとして認識しましょう。
- 子供はもともと、自分のまわりの世界を理解したいという好奇心で溢れていて、自分より長く生きて知識のある親に何でも質問するものなのです。何か特定の話題をタブーとして、それを避けようとするのは、親としての自信が無いからだと思われます。そのようなことを話すのはきまりが悪いと思っても、好奇心を断ち切るような答えをするべきではありません。
- どの子供にも、他に誰もいないところでじっくりと話す時間を取るべきです。賢明な親は子供をそれぞれ違った一人の人間として尊重し、各自が言いたいことや人生について聞きたいことがあることを分かっているものです。
- 正直になることは大切ですが、子供を他人の前で叱るべきではありません。
- 独立心を認めるのは前向きな姿勢に思えますが、それが常に子供のためになるとは限りません。特に、何かを決めなければならないとき、あまりに安易に子供の自主性に任せてしまう例が見られます。これは親の弱さと優柔不断の表れであることが多いのです。自由を認めるのは、子供が危険な目に遭わないことが、ある程度担保されたときだけにしましょう。
- 罵り合いではない公正な論争なら、論争でも得るものがあります。賢明なる親は、争いとその後の話し合いも、子供に大事なことを教える教材とするのです。
- 子供と近い立場にいると思わせるために、親としての役割を捨てるのは大きな間違いです。親は仲間と同じだと、子供に思わせてはいけません。権威者としての役割を捨てなくても、子供に共感を示す方法はあります。例えば、一緒に楽しい時を過ごす、一緒に何かを決める…といったことも、有効な手段です。
- 親の判断についてまじめな疑問を呈するのを許された子供は、自信を備えた責任感のある子供にそだつ傾向にあります。権威者に疑問を差し挟むことを許すということは、自分の選択に自信を持っているということであり、そして子供を尊重しているということなのです。
- 27,000人の学生を対象としたアンケートでは、66%の学生が親に厳しく接して欲しいと思い、もっと緩くして欲しいと答えたのは33%でした。
- ハーバード大学の心理学者のグループの研究では、親子の関係が良好なら、小さい頃から無理のない範囲でよい成績をとることを求められるのは、子供の意欲を高めるのに有効である、という結果が出ています。
- 公正なしつけは必要ですが、厄介な性格の多くは、親が感覚を研ぎ澄ませることで解決できる可能性があります。ウィスコンシン大学の研究によると、自分の子を気難しいという母親は、あとでビデオで検証してみると、泣いている子供が何を欲しがっているのか、気付いて居ないことも多かったのです。そのような親が、子供のニーズに敏感になるためには、何らかの手助けが必要と考えられています。
どうでしたか?
ご自分だけでなく、ご家族やご友人とともにテストを楽しみ結果を比べてみると面白いかもしれません。
今回の記事はここまでです。
また次のテストでお会いしましょう。
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