さて、前ページの質問に対して回答頂き、その採点と解説とを見て行きましょう。
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2.テスト&採点
それでは、以下の質問に最もあてはまる答えに○を付けて答えてください。
- 特に理由もないのに、イライラらする事がある。
→ a.殆ど無い b.時々ある c.良くある - 自分を向上させる為の努力を怠る。
→ a.殆ど無い b.時々ある c.良くある - 誰かに怒鳴られたら怒鳴り返す。
→ a.殆ど無い b.時々ある c.良くある - よく酒を飲んで酔っ払う。
→ a.殆ど無い b.時々ある c.良くある - 衝動的に行動する。
→ a.殆ど無い b.時々ある c.良くある - 誰かが自分を怒らせるような言動をしたとき、相手を許さず、いつまでも覚えている。
→ a.殆ど無い b.時々ある c.良くある - 怒っている時、何かを投げつけて壊す。
→ a.殆ど無い b.時々ある c.良くある - ストレス解消のために、体を動かしたり、他の活動をしたりする。
→ a.殆ど無い b.時々ある c.良くある - 不快な事をされたら、すぐに文句を言う。
→ a.殆ど無い b.時々ある c.良くある - 怒りを爆発させた後、取り乱した事を後悔する。
→ a.殆ど無い b.時々ある c.良くある
上記の設問に対し、aは1点、bは2点、cは3点として、その合計点数を求めて下さい。
- 10~14点:あなたは穏健に怒りを表現できますが、抑えてしまう事もあります。
- 15〜21点:あなたは常識的なレベルで怒りをコントロールする事ができます。
- 22〜30点:あなたはストレスにさらされると我慢がききません。もう少しセルフコントロールを学ぶ必要があるでしょう。「よくある」と答えた項目を見直し、それらの行動を変えるよう工夫してみましょう。
3.解説
攻撃性についての著作があるリチャード・パーラー博士によれば、破壊的な行動をする人は、私たちの社会では珍しくないそうです。博士が明らかにした感情を爆発させるサインとなる行動のいくつかが、このテストの質問に含まれています。
どんな人にも限界点があり、それを超えるストレスがかかると、怒りを攻撃的なやり方で発散させるというのが、博士の出した結論です。
しかし怒りを行動に出してしまう人ほど「我慢の限界を超えた」と口にするとも指摘しています。
果たして、心理学のテクニックで家庭内での怒りの爆発を予測できるでしょうか?
「The Clinical Prediction of Criminal Behavior(犯罪行為の予測)」の著者、J・モナハン博士は、暴力を正確に予測することは難しいと言っています。
しかし夫が妻を殴るかどうか予想するヒントとなる特徴はいくつかあるとも言っています。それは夫自身が育った家庭に暴力があったかどうか、友だちが暴力的だったか、失業期間が長かったか等です。
怒りを外に出す人に対してモナハン博士は、衝動的な行動を引き起こしかねない状況を、できるだけ避けるようアドバイスしています。
このテストの質問は、自制心の弱さを示す性質のリストをもとにして作られています。
専門家の中には、衝動に負けてしまう弱さは、 ロールモデルから学ぶと考える人もいます。それはたとえば成長期に一緒にいることが多い両親、兄弟、仲間たちなどです。しかし家庭内の争いは、多くはほとんど暴力を伴わない事も、様々な研究から言われている事です。
もしあなたがすぐに腹を立てるタイプなら、アルコールがそれを助長する事を知っておいたほうがよいでしょう。
イェール大学のA・B・ホリングシード教授が500組の離婚したカップルの調査を行なったところ、離婚訴訟の26パーセントが、(特に夫の側の)過剰な飲酒に関わるものだったのです。
どうでしたか?
ご自分だけでなく、ご家族やご友人とともにテストを楽しみ結果を比べてみると面白いかもしれません。
今回の記事はここまでです。
また次のテストでお会いしましょう。
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